3年ぶりに定期総会を開催しました

 風越山の緑が鮮やかさを増し、南アルプスの冠雪も日に日に溶けて、初夏の訪れを告げております。会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、去る4月24日、令和4年度飯田風越高校同窓会定期総会を飯田市鼎文化センターで開催いたしました。令和2年度、3年度は新型コロナウイルス感染症の影響で総会は中止し、書面議決としておりました。今年度はコロナ対策に万全を期し、さらに日程時間を短縮した上での、3年ぶりの開催となりました。122名(当日3名欠席)の参加をいただき、役員改選、当ホームページを活用した情報発信も盛り込んだ事業計画など、5議案について提案通り承認されました。

 アトラクションでは笛奏者として活躍される同窓生、森田梅泉さんの演奏を聴かせていただき、素晴らしい笛の音と美しい舞台で、心癒される至福の時間を過ごすことができました。

 また、会場の鼎文化センター様には運営、コロナ対策、舞台設営等、多大なご協力と的確なアドバイスをいただき、おかげさまで無事に総会を開催することができました。ありがとうございました。

 3年ぶりの総会を終え、今年度の同窓会活動がスタートしました。様々な事柄が急激に変化している現代です。本会といたしましても会員の高齢化・後継者不足対策、会費納入方法等の問題解決に向けて取り組んでいるところです。

 ふるさとの、同じ母校で青春を過ごした縁で結ばれた同窓会を、なんとか次代に繫いでいきたい!という思いで、皆様と共に知恵を出し合い、ひとり一人が持てる力を合わせて前進して参りたいと思います。

 120年の伝統を引き継ぎ、会員の皆様が無理なく楽しく活動ができ、心の糧となる有意義な同窓会として未来永劫、母校と共に発展できることを願っております。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
 (HP担当/岡本 恒和)

令和4年度定期総会ギャラリー

 

 同窓会長  知久 紀子

 皆様こんにちは。4月に入り急に暖かくなり、あたり一面をピンク色に染め私たちを楽しませてくれたサクラの時期も過ぎ、新緑の美しい季節となりました。

 本日はお忙しい中、定期総会にご出席頂きありがとうございます。私は、一昨年から同窓会長を仰せつかっております、知久紀子と申します。どうぞよろしくお願い致します。

 最近、テレビのニュースでは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、多くの尊い命が奪われている心の痛む話題と、相変わらずのコロナの感染者数が報じられています。

 2年ほど前から世界中に広がった新型コロナウイルスの感染拡大は、私たち同窓会も大きな影響を受けました。「集まれない」「密になれない」と言うことは、活動が制限され交流の場が奪われてしまいました。定期総会も2年続けて中止となり、書面議決と言う新たな方法でスタートさせていただきました。

 各支部に於かれましても思うように会合をひらけない状況で、支部総会も断念するなど、対応にご苦労されていることと思います。新型コロナの収束が長期戦となる中、最近はウィズコロナの時代となり、少しずつ規制も緩和されてきました。今年は感染対策をしっかり行い、定期総会を開催することが出来、大変うれしく思っております。

 さて、昨年は母校が創立120周年を迎えました。この記念すべき年を、同窓会、学校、PTAの皆様と共にお祝いすることが出来ました。会場の文化会館と在校生は学校の教室で動画配信を視聴すると言う、分散リモート形式ではありましたが、同窓生、154名の皆様に出席していただきました。式典最後は、生徒の皆さんの校歌で締めくくって頂き、母校の歴史と伝統を改めて感じる一日となりました。

 最近の同窓会の問題として、会員数の減少がございます。若い世代の皆様から、同窓会に入っても何のメリットもないといった声を耳にします。そういった方々に魅力と興味を持って頂くため、情報を広く発信・共有出来る場として、120周年の記念事業としてホームページのリニューアルを行いました。学校のホームページから独立させ、タイムリーな情報や独自の企画を発信できるようにしました。本部発の情報や各支部からの投稿等々、今後少しずつ充実させていきたいと思っています。

 最後に、本日の定期総会にも幅広い年代の同窓生に参加していただいており、改めて母校の歴史の長さを感じています。先生方や諸先輩方の築きあげてくださった伝統を今後もしっかりと受け継ぎつつ、時代に合った同窓会にしていきたいと言う思いを新たにしております。皆様のご協力とご支援をお願い申し上げ、挨拶とさせて頂きます。

 飯田風越高等学校長  新津 志保美

 同窓会の皆様こんにちは。飯田風越高校第25代校長の新津志保美でございます。昨年度からお世話になっております。よろしくお願いいたします。

 令和4年度同窓会定期総会の開催を心よりお慶び申し上げます。誠におめでとうございます。ここ数年、コロナ禍に見舞われて、様々な行事の自粛が求められておりましたが、学校現場におきましても、感染対策を講じながら、徐々に通常の教育活動に戻していこうという動きになっております。

 昨年度飯田風越高校は、盛大に創立120周年記念式典と記念講演が開催され、諸先輩方のお力で、「飯田風越高校ここにあり」と全国に知らしめ、未来へのスタートとなる式典になりました。約3年をかけての綿密なご準備の様子を拝見して、飯田風越高校同窓会組織の結束と、盤石で強固、揺るぎない組織に、大変感銘を受けました。

 お陰様で飯田風越高校は今年度、地域で最も人気の高い高校として、204名の新入生が入学いたしました。残念ながら日本全国の少子化の高波に、この長野県も例外ではなく飯田風越高校も現在の1・2年生は普通科4クラス、国際教養科1クラス、3年生は普通科5クラス、国際教養科1クラスの全校16クラス、全校生徒637名という規模になっています。昭和36年には1600名を超える在校生が風越高校に集っていましたので、当時と比べると約1000人減となります。しかしながら、伝統と実績のある飯田風越高校であることに変わりはなく、時代がどう変わろうとも、引き続き地域に信頼され、選ばれる、飯田風越高校であり続けたいと、教職員全体で危機感をもって考え、やるべきことをしっかりとやってまいりたいと思います。同窓会の皆様の支えをいただきながら、生徒や先生方によって飯田風越高校の未来図を描いております。121年目を迎え、未来に向けた新たな一歩を歩み始めました。

 コロナ禍においても、しなやかに逞しく乗り越えていこうと職員一同、未来を創る生徒のためにICTを利活用した教育活動の質の向上に向けて、精一杯取り組んでいるところです。今年度から、全校生徒が揃ってChromebookを、授業や家庭学習、探究活動等に活用しています。また今年度、長野県全体から6校選ばれた未来の学校で「国際的な教育プログラムを研究する」実践校指定3年目を迎え、生徒職員共に、質の高い授業実践に取り組んでおります。

 私が飯田風越高校で最も誇りに思い、自慢したいと思うことの1つは、生徒が主体的に考え実践している生徒会活動です。生徒会執行部を中心に、スマホルールを作成し、うまく活用していくために、各クラスに働きかけ、課題を探りながら運用を試みています。また、恐らく県内では唯一となってしまった男子の学生服と女子のセーラー服ですが、綺麗に美しく着ようと、生徒会が中心に啓蒙活動をしています。

 コロナウイルスの前では、上も下もありません。老若男女みな平等に、それぞれが持つ力を合わせてより良い社会を創っていかなければなりません。同窓会の皆様にも、現役の高校生のためにより一層のお力添えをいただければ幸甚でございます。同窓会の皆様におかれましては、この災禍の時代に遭ってなお、ご健勝にてご活躍のことと拝察申し上げます。くれぐれもご自愛いただき、今後とも飯田風越高校を見守り続けていただきたいとお願い申し上げ、お祝いのご挨拶といたします。

 前同窓会長  寺田 みの里

 皆様こんにちは。そしてお久しぶりです。本日は定期総会開催、誠におめでとうございます。

 3年前の秋ころより新型コロナの影響ですべての活動ができない日々が続きましたが、そんな中でも支部の皆さんは会費を集めて同窓会を支え、本部では会長を中心に常任理事の方々が、伝統を守り継ぐ仕事を続けていただいたおかげで昨年は創立百二十周年記念式典を立派に行うことができ、心から感謝申し上げます。

 会長を引き継いでいただいた知久さんは、自粛状況の中で2年間過ごし、今年三月の卒業式に学校行事として初めて参加できたとお聞きしています。母校の先生たち及び後輩たちも大変な日々あったろうと思われます。今年度こそ生徒の皆さんには希望の持てる高校生活を過ごして頂きたいと願っております。

 世界に目を向けますとロシアとウクライナの問題も心の痛むことです。ユネスコ憲章には、まず冒頭、戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない、とあります。

 私はこんな時に自分ができることは何かと考えましたが、見当たりません。一刻も早い戦争の終息を祈りながら、せめて身近な人を大切して、毎日を穏やかに過ごすことしかできそうにありません。友達との友情もほっておいてはさび付いてしまいます。なかなか会うことのできない今、電話やラインなどで、こまめに連絡を取り合いたいと思っています。

 また同窓会の集金などで知り合った近所の方々も大切にしてください。年令は違っても同じ校舎で三年間学んだというご縁だけでも、長く続くと何時の日にかお互いの支えになってくれると思います。年を重ねれば重ねるほどちょっとした会話、声掛けがうれしいものです。

 この状況下で今日の日を迎えるまでのご苦労は察するに余りあることです。支部役員の方々そして本部の常任理事の方々本当にご苦労様でした。そしてありがとうございました。

 これからもどうぞ飯田風越高校の同窓生として、親しいつながりを大切にし、ともに過ごしていきましょう。

アトラクション/森田梅泉氏演奏会

アトラクション/笛奏者 森田梅泉氏演奏会

 1 音祝
 2 ふるさと
 3 ハナミズキ
 4 糸
 5 櫛稲田姫
 6 天界楽
 7 ありがとう
 8 万葉 beautiful harmony

笛奏者・作詞作曲家(風越35回生)

縄文の笛、隕石、翡翠、篠笛、龍笛、心笛、フルート等様々な笛を奏でる。
天龍村出身、大自然の中で生まれ育ち、自然の音や光、花々動物と遊び戯れるうちに音楽を楽しみ始める。
07、08年ニューヨーク、ハワイで公演、演奏家デビュー。
全国各地演奏活動のほか、伊勢神宮、出雲大社、薬師寺など神社仏閣で奉納演奏や御神事の笛を務める。

※森田梅泉さんから感想コメントを寄稿頂きました。詳しくはこちらの記事「風越高校同窓会演奏にお呼び頂き」をご覧ください。

創立120周年記念DVD「明日の世界を拓きゆく」完成・配布

 令和3年、母校は創立120周年を迎え、令和3年10月16日(土)に記念式典を挙行いたしました。

 コロナ禍ではありましたが、式典には913名(内同窓生154名)の出席者がありました。文化会館を主会場に在校生は学校の各教室で配信動画を視聴する分散リモート形式での開催となりました。

 同窓会では、母校創立120周年を記念しましてDVD「明日の世界を拓きゆく」を作成し、今年度総会において各支部に1枚ずつ配布いたしました。支部総会等の折に、ぜひご覧いただければと存じます。

※「スクラップブック」内関連記事(南信州新聞記事転載)もどうぞご覧ください。

※創立120周年記念式典について詳しくはこちらの記事「創立120周年記念式典を終えて」をご覧ください。

風越高校同窓会演奏にお呼び頂き

笛  森田梅泉(森田和美)(風越35回生)


 3
年ぶりに開催された同窓会定期総会。2年前から演奏にお呼び頂いていましたが、コロナ禍で延期が続きようやく、皆様の前で演奏させて頂けました。

 同窓会に呼んで頂ける有難さ、先輩後輩皆様に逢える尊さ、故郷に迎えられる温かさ感謝と感動の気持ちいっぱいで鼎公民館ホールで奏でさせて頂きました。

 ここで過ごした高校時代の思い出が演奏中に時おり浮かび、その時先輩だった方も実行委員として共にステージ作りをして下さっている奇跡。風越高校に通わせて頂いたことは今の私の自信と誇りとなっています。

 世界情勢が厳しい昨今、演奏家として平和な世界を願い、作品を作り続けることに邁進して参ります。夢へ向かってキラキラワクワクすることを続け、何歳からのスタートでもいい、魂輝かせて頂いた命を楽しませて頂きます! 母校生徒さん達にも演奏聴いて頂き、みんなの夢の応援をさせて頂きたいです。

 BAISEN
 https://baisen.work/

アトラクション/森田梅泉さん演奏会ギャラリー

※アトラクション垂れ幕の書は、風越高校書道部の生徒さんに手掛けていただいたものです。

※「スクラップブック」内関連記事(南信州新聞記事転載)もどうぞご覧ください。

第20回 カンボジア支援キャンペーン

飯田風越高校生徒会と同窓会の共同企画

カンボジアに支援物資を贈ろう

 時下、益々御清栄のことと御慶び申し上げます。

 終息の気配が見えない新型コロナウイルスの感染、飯田市公民館主催の高校生海外研修も再開出来ない状況です。風越祭での収集活動も2年続けて生徒各自の持ち寄りにしました。例年の分別作業の際にはカンボジアの歴史や現況、この活動の経緯を生徒会の皆さんに説明し理解を深めてもらいました。

 支援物資は衣類や文具などを中心に小箱2個ずつを4回送り、無事に到着しました。一時は税関検査で留め置きされることもありましたが、今は40日で確実に届いています。

 この活動も20年目、同窓会の目的「母校の繁栄、会員の教養、相互の親睦」のため、引き続き皆様方の御協力をお願い申し上げます。


令和3年度に御支援頂いた支部

物 資/松尾支部・東京支部
●支援金/上片桐支部

●学校での収集日〈風越祭〉
令和4年
7月2日(土)13:00~16:00
7月3日(日)10:00~14:00

●収集する支援物資
鉛筆・消しゴム・ノート・絵の具・絵ふで・クレヨン・衣類(子供夏服のみ)・ハンカチ・タオル(大~小)・歯ブラシ・爪切り・衛生用品

●下記住所へ送料御負担の上、御送り頂ければ幸いです。
収集活動は11月末まで行い、その後、分類整理・梱包作業を行い、これらを真に必要とする国・地域、学校・団体へ贈ります。

●連絡先/〒395-0806 長野県飯田市鼎上山3168-5
 橋本 義哉(携帯)Tel.090-3585-1877

●御連絡下されば受取りに伺います。(飯田下伊那のみ)

※上部写真はカンボジアの市場の様子(イメージ)です。

飯田小学校の子供達

※カンボジア支援活動の経緯と現状について詳しくはこちらもご覧ください。

令和4年度 飯田風越高等学校同窓会 定期総会(時間短縮開催)についてお知らせ

 桜の花が散り、葉桜の時期となりました。会員の皆様にはお元気にてご活躍のことと存じます。

 さて、定期総会開催の件、当初、新型コロナウイルス感染警戒レベル5以上の場合は中止の予定でしたが、関係機関とも協議の上、一部日程を変更し、時間を短縮して開催することを本日、常任理事会で決定いたしました。
 変更になった当日の日程は以下の通りです。

●日程

・受付/9:20~10:00
・総会/10:00~11:15(75分)
・ステージ準備/11:15~11:20(5分)
・アトラクション/11:20~11:50(30分)
・閉会/12:00

●お車でお越しの皆様へお願い

9:00から駐車場案内を開始します。9:00以降にお越しください。道路に駐停車ということのないようにお願いいたします。
受付開始は9:20です。

(同窓会長  知久 紀子)

令和4年度 飯田風越高等学校同窓会定期総会開催のお知らせ

 日ごとに暖かさが増し、春の訪れを感じるこの頃でございます。会員の皆様には、お元気にてご活躍のことと存じます。

 さて、下記のとおり定期総会を開催いたします。新型コロナウイルス感染防止対策を十分講じた上での開催となります。(※下記 “令和4年度定期総会に出席の皆様へお願い” の項目3〜5を参照)

 大勢の皆様がお誘い合ってご出席くださるよう、ご案内申し上げます。なお、懇親会は行いませんが、お持ち帰りの弁当を準備させていただきます。

 参加ご希望の方は、支部班内又は支部ブロックより町内回覧の「出席者申込用紙」に必要事項をご記入の上、お申し込みください。
※本部申込締切日は4月7日(木)です。

 記

1. 日 時/令和4年4月24日(日)
  10:00〜12:30(受付9:20〜)

2. 会 場/鼎文化センター ホール
  (飯田市鼎中平1339-5 Tel.0265-22-1284

3. 日 程/
  ・受付 9:20〜10:00
  ・総会 10:00〜11:30(90分)
  ・休憩 11:30〜11:45
  ・アトラクション 11:45〜12:25(40分)
  ・閉会 12:30

4. 会 費/1,000円(持ち帰り弁当代)

 

●会場までお車をご利用の場合は、駐車場(100台)ありますが各支部でなるべく乗り合わせてご参加ください。

●新型コロナウイルスの感染状況により変更する場合があります。
・4月16日(土)時点で、飯田市から新型コロナウイルス感染警戒レベル5以上が発出されている場合は中止とさせていただきます。(飯田市のWebサイト等、最新情報をご確認ください)
・中止の場合は本部より各支部長への連絡及び当ホームページ上でお知らせいたします。

アトラクション/笛奏者 森田梅泉氏演奏会

【プロフィール】
天龍村出身・風越35回生。2007年ニューヨーク、ハワイ公演にて演奏家デビュー。各地で演奏活動の他、伊勢神宮、出雲大社など神社仏閣での奉納演奏も続けている。

令和4年度定期総会に出席の皆様へお願い

1. 総会全日程にご参加ください。
 アトラクションのみの参加はできませんのでご承知おきください。

2. 駐車場は鼎文化センター建物横の大駐車場をご利用ください。
 駐車場係員の指示に従って駐車してください。また、各支部なるべく乗り合わせてご参加ください。

3. 出席者には4月10日前に「新型コロナウイルス感染症対策基本方針」「健康チェック表」をご自宅へ郵送いたします。
 2週間前よりご自身の健康観察を行い、「健康チェック表」に記入の上、当日ご持参ください。ご理解、ご協力をお願いいたします。なお、当日体調がすぐれない時や、ご自身又はご家族に発熱、咳、のどの痛み等の症状がある場合は欠席いただけますよう、ご配慮ください。その際、支部長に必ずご連絡をお願いいたします。

4. 受付の混雑を避けるため、入口前にて「健康チェック表」の確認を行います。
 入場に関しては密を避けるため、係員の指示に従ってください。入口は1ヵ所とさせていただきます。検温・手指消毒後、各自受付をし、資料を受け取りホールに入場してください。座席は感染対策として支部ごとに指定させていただき、事前にご連絡いたします。ご理解のほどお願いいたします。

5. 当日はマスクを着用し、会話はなるべく避けてください。 

 3年ぶりの総会開催です。安心してご参加いただけますよう、十分な感染症対策を施しての実施となります。それでは当日、会員の皆様にお会いできることを楽しみにしております。

 (同窓会長  知久 紀子)

カンボジア支援活動の経緯と現状

活動20年目の節目にあたり

橋本 義哉(共学一期生[風越33回生])

 今から20余年前、「不惑」の歳を目前に、私達共学一期生の男子数名は、母校のために「何かがしたい」と思い悩んでいました。在学中は話したことも無い面々でしたが、「一期生」という宿命を感じていたのは同様らしく、毎月一回は常宿の居酒屋で杯を重ね、熱く語るようになりました。折しも創立100周年記念事業の準備が始まっていた最中、同窓会に男子が参加する良い機会でもありました。


 「何かがしたい」=「国際教養科のスタート」、これが始まりでした。国際支援とは? 何を調べ、どのように行えば良いのか? まず初めに国際支援の実状を講演して頂きました。この時の講師が堀本崇さん、当時ABN(長野朝日放送)が主催する「ラオスへスニーカーを贈る」活動への参加が決まっていましたが、実際にカンボジアで活動していた堀本さんの話しを聞くことはとても有意義でした。

 それから7年、ラオスへの支援が終わり、次の活動をカンボジアと決めた際、見えない意志に導かれた気がしました。ただただ残念なことにその堀本さんはカンボジアの地で交通事故に遭い、亡くなられていたのでした。飯田市公民館主催のスタディツアーで堀本さんが行って来た活動に触れた時には感涙。「私達にできることは何か?」


 ラオスへは毎年約1,000足のスニーカーを贈りました。風越祭で収集、サイズ分けをし、汚れているものは洗いました。贈った運動靴でオリンピック選手が練習しているとの話しも聞きましたが、時が経つに連れ充足し、ABNは活動を中止。

 この時、活動継続の是非も含め、支援先を国内にするか、東日本大震災の復興に協力するかなど思いは逡巡しましたが、学校・生徒会・同窓会が協同一致して行っているこの活動は、将来世界に目を向けていく後輩達のため閉ざすことはできないと考え、「NPOふるさと南信州緑の基金」との連携に至りました。


 20世紀末のポル・ポト政権による大虐殺の暗黒時代から世界遺産アンコール・ワット等の遺跡群を有する大観光立国に至ったカンボジア。それでも私達の日常とは程遠い現状、経済・教育・環境すべてにおいて支援は不可欠です。そして新たな課題、民主主義の崩壊(繰り返す歴史)、貧富の格差の増大、経済大国による市場統制(支援という名の統治)。「私達がしなくてはならないことは何か?」

 国内の経済活性化を目指す観点から、支援物資の受入は大幅に制限されました。渡航での持込は原則禁止、船便の搬送も1回に2箱(1箱10㎏)まで、しかも保管料や受取費が掛かり、送り状には「日本製」「贈り物」の記載が必須です。


 令和4年度は海外支援活動20年目。この活動の意義、「恵まれている今に感謝すること、視野を広げること、自分のしたいことは何か? 何ができるのか? 何をしなくてはいけないのか?」これらのことを後輩達に伝えること。