リレートーク “姫百合コース” Vol.3

第8回文化祭の思い出

今村 道子(風越14回生・竜丘支部)

 こんにちは。木下懿都子さんからリレートークのバトンを受け継ぎました今村道子と申します。私は同窓会の役員時代、2014年3月1日発行の生徒会誌「風越65号(通刊111号)」の中で「文化祭60年の歩み」という特集に寄稿させていただいていました。今回はその内容を一部改編して、文化祭の思い出を綴ってみようと思います。

 

今から62年前の昭和36年、私は飯田風越高校の3年生でした。

 その年母校は創立60周年を迎え、記念文化祭が9月22日から25日までの4日間、体育大会が26日から28日までの3日間開催されました。当時は体育系のクラブの他に、文学、数学、生物、社会、郷土、演劇、弁論他数々の文化系クラブがあり、文化祭に向けて一年をかけ研究に取り組んでいました。

※ Fの軌跡「旧校舎から新校舎へ(Gallery)」より
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リレートーク “姫百合コース” Vol.2

『飯田風越高校との37年間について』

木下 懿都子
(風越13回生[昭和33年(1958年)4月~36年(1961年)3月在籍]・松尾支部)

 寺田みの里さんからリレーのバトンタッチを受けました木下懿都子です。どうぞよろしくお願いいたします。私は飯田風越高校との関わりがあった37年間について記したいと思います。


1、生徒の時代
(昭和33年4月から昭和36年3月まで)

(イ)通学について

 私は電車通学をしておりました。桜町駅に近い学校の裏門からの出入りでした。ほとんど正門は使いません。駆け込み乗車でしたが、車掌さんも親切で、生徒が乗るまで発車しないで待っていてくれました。いつも満員で鞄が結構傷みました。

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リレートーク “姫百合コース” Vol.1

『タイサンボクの花』

寺田 みの里
(昭和35年4月~38年3月在籍・伊賀良支部)

校舎

 夏の初め、御影石の校門を入ると正面校舎の前に緑濃い葉の大きなタイサンボクの樹には、柔らかい香りを漂わせて白い花が咲いていました。防火貯水所を兼ねたプール(水はいつも濁ってプールの機能はありませんでしたが)、そのほとりに菩提樹の木があり古ぼけたベンチが1つ置いてあり、茂った葉影は憩いの場所でもありました。

※ Fの軌跡「旧校舎から新校舎へ(Gallery)」より

 左右に古めかしい木造校舎、階段はすり減って波打ち手すりは長年の女学生の手が触れピカピカでした。薄暗い校長室と事務室のある校舎の廊下は創立以来の石畳、とても風情がありました。トイレ棟の南側には、書道の土屋先生がいつも手入れをされていた黄色のバラが色鮮やかに咲いていました。

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