リレートーク “姫百合コース” Vol.4

我が青春の清風寮と山岳部

小沢 弘子 (昭和35年4月~38年3月在籍・松尾支部)

【清風寮】

寮生活

学式の前日、バスと電車に乗り継ぐこと3時間、母に付き添われて寄宿舎の門をくぐりました。部屋は1階の13号室で3年生2名、2年生1名、1年生2名の5人で、初めて顔を合わせました。学期ごとに部屋替えがあるので夏休みまではこのメンバーで一緒に生活をするのです。

 玄関のすぐ脇の小部屋は寮生が当番で、来客の応対や電話の取次ぎなどをする宿直室。その隣に舎監室があり、舎監の先生が交代で泊まり込んでくれました。ほとんど利用しませんでしたがアイロン室もありました。トイレは突き当りにあり、1階に5部屋、2階に7部屋あったような気がしますが、何しろ60年も前の事で記憶が定かではありません。

 渡り廊下を挟んで食堂、炊事場、お風呂場、洗面所などがあり、松川さんというおばさんが常駐して食事の用意をしてくれていました。60人もの食事を一人で作るのは大変なので、当番が早起きして一緒に作ったり、買い出しをしたりしました。

※ Fの軌跡「旧校舎から新校舎へ(Gallery)」より
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地区毎にお茶会を兼ねて親睦会を行いました(上伊那北部支部)

 上伊那北部支部は伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村の1市2町1村が対象で、そのうち伊那市は7地区に分かれ、合計10地区で構成しています。最も少ない地区は3名。最多で17名。平均9名。全体で90名程です。

 会員のうち総会などの参加行動に結びつく割合は、15%〜20%弱です。実際、昨年の総会は18%の参加率で、役員と役員経験者が殆どでした。コロナの影響もありますが、会員の高齢化と新規会員が増えない事が最大の要因です。この状態が続けば、分母は年を追う毎に小さくなり、総会を開催しても、参加者は役員のみの一桁となる日も近いです。

 今年は全体で行う研修会を止め、地区毎にお茶会を兼ねて親睦会を行いました。身近な地域で顔見知りも多いと言う事で、参加率は30%〜100%でした。

 2〜6人程の少人数で気軽に参加でき、学生時代の思い出や、老後の資金問題、近況報告など、懐かしく楽しいひと時が持てて良かった!来年もまた開きたい!との希望が多く寄せられました。

 私はここに支部同窓会の、今後の在り方のヒントがあると思います。

 日本の大学進学率が56%を超え、進学校である風越は100%近い状況です。各世代により母校への想いや、同窓会に対しても温度差があるのは当然で、それは素直に認めなければなりません。こうした現実を直視し、運営方法も柔軟に変えていく事が大切だと思います。

 組織と言う型に囚われず、いくつになっても、身近にいる同窓生と共通の地下水脈で繋がっていたいと言う想いを、これまでとは異なった形で残していけたらと考えています。

(上伊那北部支部支部長/赤羽敏子)

出来ないことにチャレンジ—笑って免疫力をUP!!(飯田五地区支部)

 6月11日(日)東野公民館にて「五地区支部総会」を開催致しました。コロナ以前、2019年迄の総会は、日帰りバス旅行を兼ねて行なったり、10年に1回の割合で市内宴会場にて会食やアトラクションを楽しむ形をとって開催してきた経緯があります。

 会費集金に関しては、本会に納める200円の他に、支部活動費として300円を集金してきましたが、コロナで支部活動を制約せざるを得ず、2020年より2023年まで本会費のみ集金。総会は3年ぶりに昨年度より開催。

 今年度は34名の参加をいただき、提案された議案の承認後、やっちゃんの活脳体操指導師、宮下泰広先生を講師に迎え「笑いヨガ」を指導していただきました。私の聞き間違いでなければ、「笑いヨガ」はインドの内科医が、うつ病患者を対象に始めた体操とのこと。ピンクのジャケットにレインボー色のシャツをスマートに着こなした、シティーボーイの先生が、次々と達者な飯田弁を駆使して体操が始まりました。

 「イイ?これから国語だに」の先生の言葉にまんまとはまらされたり、「今度は算数だに」…数字を三つ読み上げたら五十音を順番に言う頭の体操、鼻と耳を交互につまむ体操等々……。出来ない事に皆自然に笑えてしまいます。「今のが出来なかった人は元の風越に通った人!出来た人は今の風越に通った人!」と、どんどん笑いを誘ってくれます。時間がアッと言うまに過ぎました。

やっちゃんの活脳体操指導師 宮下泰広先生

 先生は「出来ない事にチャレンジする事で脳と体が活性化され免疫力を高め、病気や認知症の予防にもなり、出来なかった事が段々出来るようになると“自己肯定感”を持てるようになる。体操は体を整えるもの、運動は体を鍛えるのの」等々お話しくださいました。

 体操終了後、会員の皆様には、軽食とお茶をお持ち帰りいただき、令和5年度の五地区総会はお昼前無事終了しました。来年度の支部活動はどういう方向で行くのか、それに伴う支部会費集金はどうするのか、これからの課題を残して……。

(飯田五地区支部代表/伊坪敏恵)

やっちゃんの活脳体操指導師 宮下泰広先生
TEL.0265-52-5320 090-3143-4331
Email:Taihei.studio@icloud.com

16回生4組同級会(16回生4組)

 突然かかってきた1通の電話「お久しぶり、コロナも少し収まったし、昼食会をするから出席できる?」「うん、行く行く」と答えて、場所と時間を確認して電話を切った。

 6月のある日、10分前に会場に出向くと、すでに10人程の同級生が集まっていて大賑わい。見慣れないマスク顔に、まず始めはマスクを外して自己紹介、昔の記憶が蘇り、全員確認できた。急な連絡だし、出席者は10人くらいかなと思って出かけたのに、ひとり増え、ふたり増え、椅子の追加をして会場内は所狭しと。総勢17人が集まった。遠くは神奈川から休憩を取りながら8時間かけて駆けつけてくれた友もいて驚きだ。

 料理の注文に始まり、会場内はおしゃべりが尽きない。コーラスコンクールで練習した「夏の思い出」の話題。私はいつも男役ばかりだった文化祭でのフォークダンスの思い出。また、欠席の同級生の消息についてと話題が途切れることはなかった。

 これから会議で松本に出かけるという彼女が次回の幹事を引き受けてくれ、ほかの2人も決まった。途切れることなく続いた三時間半の交流に名残を惜しみながら、再会を約束して散会となった。

 後2、3年で80歳を迎えるわれら同級生、「あと何回この会にでられるかしら。」と言いながら、まだまだ元気だ。確実に年は重ねているけれど、気持ちは共に学んだ「自称ひめゆり」のあの頃と変わらない。

(風越16回生4組/知久紀子)

臨床検査系 夏季公開郡市民講座のお知らせ

 この度、飯田市出身の女性研究者(臨床検査技師)を招き、生物・生命科学技術的講演を開催することにより、当地における理科系・生物学系学問への関心をより一層高めるため、下記のとおり公開講座を計画しましたので、ご案内します。

 特に、生物(理科)、進路指導担当の先生方や農林畜産学を含む理系・生物学系学問に関心のある生徒の皆さんの聴講を期待し歓迎しますので、よろしくお願いします。

(南信州淵野辺会公開郡市民講座実行委員長・麻布大学長野県同窓会飯田支部長/松村一成)

主催者等

(1)主催:南信州淵野辺会(麻布大学長野県同窓会飯田支部有志)
実行委員:松村一成(松村動物病院)、小澤尚(クラスメイトコルツクリニック)、佐々木将雄(佐々木動物病院)、中山一也(中山犬猫病院)ほか

(2)共催:麻布大学長野県同窓会

(3)運営ボランティア:飯田風越高校OG有志

講師および演題

講師/荻原 喜久美 先生(シロタ株の代田稔博士のご親族)
旧姓代田。麻布大学名誉教授。獣医学博士。臨床検査技師。緑ヶ丘中→飯田風越高校→麻布公衆衛生短大→麻布大学。本年3月まで麻布大学生命・環境科学部臨床検査技術学科病理学教室教授。東京都町田市在住。

(麻布大学公式 YouTubeチャンネルより)

演題(仮題)

顕微鏡から見える不思議な世界

日時及び会場

⚫︎日時/2023年(令和5年)72日(日)
午後3時30分から同5時まで。聴講無料。

⚫︎会場/丘の上結いスクエア 3階 大会議室「D」
飯田市東和町2丁目35番地(ムトスぷらざ、飯田市公民館、JR飯田駅前の旧ユニー・ピアゴの建物)

日程

14:30 受付開始(聴講者の資格、キャリア等に一切条件はありません)

15:30 開会(あいさつ、講師紹介等)

15:45 講演

16:45 質疑応答

17:00 閉会

お願いと連絡先

(1)感染症の流行など社会情勢の変化により、講演が中止になることもあります。

(2)聴講希望・この研修会の問い合わせは、6月25日(日)までに実行委員長もしくは幹事長までお知らせください。

(3)連絡先
⚫︎実行委員長/飯田市上郷飯沼1601-1 松村動物病院 松村一成
 電話:0265-22-4645

⚫︎幹事長/下伊那郡喬木村788-3 小澤尚
 電話:0265-33-2037
 ファクシミリ:0265-48-5357
 電子メール:minagawamanna@gmail.com
 SMS:090-1868-6663
(なるべく電子メールかSMS、LINEでお願いします。)

京都支部総会報告

 台風一過、お天気も回復し京都は観光客で賑わっていました。令和5年度京都支部総会は6月4日(日)京都鴨川のほとりに建つ「東華菜館」にて行われました。

 日本最古のエレベーターで2階の会場へ…扉を開けた途端に集まった方々の笑顔とお着物姿の会員に迎えられました。おいしいお食事を堪能しながら、終始和やかな話題で盛り上がりました。京都に住まわれて長い方々ですが、飯田がいつも懐かしく、飯田のこと、風越高校のこと、生徒のこと、学生時代の話に2時間があっという間に過ぎました。

東華菜館前で京都支部の皆さんと

 その後、歴史ある街並みを歩いて、花街宮川町にある築120年のお茶屋建築の京町屋「澤食さん」の風情ある建物の見学をしました。

 京都支部は会員がとても良くまとまっていて、少人数だからこその強い絆を感じました。支部のこのようなあり方も風越高校ならではのものと思いました。

 「また来年もお会いしましょう」とお約束をして帰路につきました。

(副会長/仲村晴子)

花街宮川町にて(冒頭の写真も)