突然かかってきた1通の電話「お久しぶり、コロナも少し収まったし、昼食会をするから出席できる?」「うん、行く行く」と答えて、場所と時間を確認して電話を切った。
6月のある日、10分前に会場に出向くと、すでに10人程の同級生が集まっていて大賑わい。見慣れないマスク顔に、まず始めはマスクを外して自己紹介、昔の記憶が蘇り、全員確認できた。急な連絡だし、出席者は10人くらいかなと思って出かけたのに、ひとり増え、ふたり増え、椅子の追加をして会場内は所狭しと。総勢17人が集まった。遠くは神奈川から休憩を取りながら8時間かけて駆けつけてくれた友もいて驚きだ。
料理の注文に始まり、会場内はおしゃべりが尽きない。コーラスコンクールで練習した「夏の思い出」の話題。私はいつも男役ばかりだった文化祭でのフォークダンスの思い出。また、欠席の同級生の消息についてと話題が途切れることはなかった。
これから会議で松本に出かけるという彼女が次回の幹事を引き受けてくれ、ほかの2人も決まった。途切れることなく続いた三時間半の交流に名残を惜しみながら、再会を約束して散会となった。
後2、3年で80歳を迎えるわれら同級生、「あと何回この会にでられるかしら。」と言いながら、まだまだ元気だ。確実に年は重ねているけれど、気持ちは共に学んだ「自称ひめゆり」のあの頃と変わらない。
(風越16回生4組/知久紀子)