風越高校から続く夢への道

 先の令和5年度定期総会アトラクションで演奏してくださった井原芙美子さんより、感想コメントをいただきましたのでご紹介します。


井原 芙美子(風越49回生・会地支部)

 私は、風越高校入学時から音楽大学声楽科を志し、先生方のご協力もあり、昭和音楽大学そして藤原歌劇団に所属する事ができました。

 楽しく伸び伸びと夢へ突き進ませてくれた母校への感謝の気持ちを込めて歌わせて頂きました。

 藤原歌劇団で合唱部として様々な舞台に立ち、小さなオペラ公演では、ソリストとして活動し、コンクールに挑戦していた三十歳の時、母が肺の病気になり、帰郷を決めました。

 歌う事、ソリストへの夢を追い続ける事に疲れた事もあり、母の看病や子育てを口実に少し歌から離れた時期もありました。

 ですが、この故郷の人々の心の温かさに触れる度に、歌でしか恩返し出来ないと思い、また学び続け歌い続けております。

アトラクション/井原芙美子さんコンサート(ピアノ伴奏:平野洋さん)

 今回、コロナ禍が落ち着き、次の日常へ進もうとしている世の中を春と掛け合わせて、春、花の曲を多く歌わせて頂きました。

 少しでも皆様に春の息吹、希望、生命のエネルギー、恋心等を歌で感じて頂けましたら幸いです。

 この度は、同窓会アトラクションにお呼び頂き、鼎文化センターホールにて演奏させて頂きました事、心より感謝申し上げます。

 ご出演頂くお二人を紹介させていただきます。 

 声楽家、井原芙美子さんは、阿智村のご出身で風越高校の同窓生でございます。昭和音楽大学声楽科をご卒業後、日本オペラ振興会オペラ歌手育成コースを修了されました。 

 その後、日本オペラ振興会に所属し、藤原歌劇団準団員として、ご活躍されております。2008年には第8回大阪国際音楽コンクールで入賞も果たされました。現在は阿智村に帰郷され、阿智ジュニアコーラスを立ち上げられて、講師としてご活躍される傍ら、各地でコンサートを開催し、音楽の楽しさを多くの方々に届けておられます。 

 ピアノ伴奏の平野洋さんは松川町のご出身で、飯田高校卒業後、東京学芸大学特別教科教員養成課程音楽専攻ピアノ専修を卒業後、同大学院を修了されて、長野県内の高校の先生として17年間勤務されました。2021年3月に退職され、現在はヒラノ音楽教室を開講されご活躍されております。 

 それでは井原さん、平野さん、よろしくお願いします。 

(知久紀子同窓会長)

 一言お礼を申し上げます。 

 3年前の総会の折、井原さんにアトラクションへのご出演をお願いしていましたが、新型コロナという思いがけない事態が発生し、総会も中止となってしまいました。この3年間私たちはストレスの多い日々を過ごしてまいりましたが、今日は久しぶりに生の音楽に出会うことが出来ました。 

 私たちがよく知っている日頃口ずさむ歌や、初めてお聞きする本格的なオペラの曲まで、井原さんの心にしみわたる美しい歌声を平野さんとの息の合った伴奏で心ゆくまで堪能することが出来ました。井原さんのご活躍は私たち同窓生の誇りでもあります。あの素晴らしい声量はどこから来るのだろうと感心してお聞きしていました。また、平野さんにはピアノ演奏もしていただき、力強い演奏に圧倒されました。今日は歌とピアノの両方を楽しむことが出来、感動と癒しの時間をありがとうございました。 

 お二人の今後ますますのご活躍をお祈り申し上げお礼の言葉とさせていただきます。

(知久紀子同窓会長)

井原芙美子さん、平野洋さん、ありがとうございました。