臨床検査系 夏季公開郡市民講座に参加して

 臨床検査系夏季公開郡市民講座が7月2日(日)開催されました。

講師 荻原喜久美先生(麻布大学名誉教授 獣医学博士 臨床検査技師)

演題 顕微鏡から見える不思議な世界

 荻原喜久美先生は緑ヶ丘中学→風越高校→麻布公衆衛生短期大学→麻布大学。本年3月まで麻布大学生命・環境科学部臨床検査技術学科病理学研究室教授をされ、4月より名誉教授となられました。

 短大、大学時代は「とにかくきれいな病理組織標本の作製を目指して。動物、ヒトの血液像、骨髄像が読めるように。マウスなど動物の解剖ができるように。」

 助手、講師時代は「学生と共に夜遅くまで実験に従事…楽しすぎて家に帰ることも忘れて…動物の腫瘍の培養、腫瘍細胞の性状の解析への取組み。」

 講師後半から准教授、教授時代には多くの病理学研究に関わり論文を発表され、実績を残されています。

 講演内容は学会での発表さながらで、高度な研究内容について解説をしていただきました。顕微鏡下での様々な像についての説明は、先生がこれらの研究を楽しんで、良い結果を得られていることが伝わってきました。

 聴講者には獣医師、臨床検査技師と専門家の方が多くいらっしゃいました。私は風越高校の同窓生としてお声がけいただき、知久会長と共に参加しました。

 また、高校生が一人参加されていて、講演を聞くことで理科系学問への関心をもって将来につなげていただければと思いました。

 荻原先生の「研究が楽しくて仕方ない」という姿勢が多くの成果を生み、今日の名誉教授という地位に繋がっていることは素晴らしいことだと思いました。このような同窓生がいることを誇りに思います。先生のこれからの益々のご活躍をご期待申し上げます。

(副会長/仲村晴子)