インターハイも終わり残すは進路です。冒頭で触れましたが、実家の仕事の事もあり経済の大学への進学を選択しました。しかし、インターハイが終わったのは9月近く、部活しかしてこなかったツケが回ってきたのは当然のことで、担任に無理を言って推薦入試をお願いしました。偏差値は身の丈の大学で、親への負担を考慮し東京ではなく中京圏の大学へ志望しました。
大学生活は楽しいことばかりで、もちろん勉強もしっかりとしましたが社会勉強が何よりもの勉強だったと自負しております。
3年生になったとき兄が家業を継ぐこととなり、私は卒業後商社マンになることを決め勉学に励みました。ところが日本経済の景気の悪化などで進路が振り出しにもどり、悶々とした日々が続いていました。
そんなある日、お世話になっている方にお花を贈ろうとお花屋さんに入りました。店内にいたのは男性の定員さん、女性だと緊張してしまうので良かったと思い、贈る相手の方のイメージや予算など伝えて作っていただきました。とても気さくで感じの良い対応に「男性でもこんな素敵な仕事があるんだ」と率直に感じました。出来上がったお花はとても良い感じで、相手の方の喜ぶ顔が目に浮かんでくるようでした。
これこそが私が花屋になろうと決めた大きな出来事でした。
名古屋のお花屋さんで修行をさせていただき、飯田に戻ることとなりました。