リレートーク “姫百合コース” Vol.1

『タイサンボクの花』

寺田 みの里
(昭和35年4月~38年3月在籍・伊賀良支部)

校舎

 夏の初め、御影石の校門を入ると正面校舎の前に緑濃い葉の大きなタイサンボクの樹には、柔らかい香りを漂わせて白い花が咲いていました。防火貯水所を兼ねたプール(水はいつも濁ってプールの機能はありませんでしたが)、そのほとりに菩提樹の木があり古ぼけたベンチが1つ置いてあり、茂った葉影は憩いの場所でもありました。

※ Fの軌跡「旧校舎から新校舎へ(Gallery)」より

 左右に古めかしい木造校舎、階段はすり減って波打ち手すりは長年の女学生の手が触れピカピカでした。薄暗い校長室と事務室のある校舎の廊下は創立以来の石畳、とても風情がありました。トイレ棟の南側には、書道の土屋先生がいつも手入れをされていた黄色のバラが色鮮やかに咲いていました。

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