飯田風越高等学校長 新津 志保美
同窓会の皆様こんにちは。飯田風越高校第25代校長の新津志保美でございます。昨年度からお世話になっております。よろしくお願いいたします。
令和4年度同窓会定期総会の開催を心よりお慶び申し上げます。誠におめでとうございます。ここ数年、コロナ禍に見舞われて、様々な行事の自粛が求められておりましたが、学校現場におきましても、感染対策を講じながら、徐々に通常の教育活動に戻していこうという動きになっております。
昨年度飯田風越高校は、盛大に創立120周年記念式典と記念講演が開催され、諸先輩方のお力で、「飯田風越高校ここにあり」と全国に知らしめ、未来へのスタートとなる式典になりました。約3年をかけての綿密なご準備の様子を拝見して、飯田風越高校同窓会組織の結束と、盤石で強固、揺るぎない組織に、大変感銘を受けました。
お陰様で飯田風越高校は今年度、地域で最も人気の高い高校として、204名の新入生が入学いたしました。残念ながら日本全国の少子化の高波に、この長野県も例外ではなく飯田風越高校も現在の1・2年生は普通科4クラス、国際教養科1クラス、3年生は普通科5クラス、国際教養科1クラスの全校16クラス、全校生徒637名という規模になっています。昭和36年には1600名を超える在校生が風越高校に集っていましたので、当時と比べると約1000人減となります。しかしながら、伝統と実績のある飯田風越高校であることに変わりはなく、時代がどう変わろうとも、引き続き地域に信頼され、選ばれる、飯田風越高校であり続けたいと、教職員全体で危機感をもって考え、やるべきことをしっかりとやってまいりたいと思います。同窓会の皆様の支えをいただきながら、生徒や先生方によって飯田風越高校の未来図を描いております。121年目を迎え、未来に向けた新たな一歩を歩み始めました。
コロナ禍においても、しなやかに逞しく乗り越えていこうと職員一同、未来を創る生徒のためにICTを利活用した教育活動の質の向上に向けて、精一杯取り組んでいるところです。今年度から、全校生徒が揃ってChromebookを、授業や家庭学習、探究活動等に活用しています。また今年度、長野県全体から6校選ばれた未来の学校で「国際的な教育プログラムを研究する」実践校指定3年目を迎え、生徒職員共に、質の高い授業実践に取り組んでおります。
私が飯田風越高校で最も誇りに思い、自慢したいと思うことの1つは、生徒が主体的に考え実践している生徒会活動です。生徒会執行部を中心に、スマホルールを作成し、うまく活用していくために、各クラスに働きかけ、課題を探りながら運用を試みています。また、恐らく県内では唯一となってしまった男子の学生服と女子のセーラー服ですが、綺麗に美しく着ようと、生徒会が中心に啓蒙活動をしています。
コロナウイルスの前では、上も下もありません。老若男女みな平等に、それぞれが持つ力を合わせてより良い社会を創っていかなければなりません。同窓会の皆様にも、現役の高校生のためにより一層のお力添えをいただければ幸甚でございます。同窓会の皆様におかれましては、この災禍の時代に遭ってなお、ご健勝にてご活躍のことと拝察申し上げます。くれぐれもご自愛いただき、今後とも飯田風越高校を見守り続けていただきたいとお願い申し上げ、お祝いのご挨拶といたします。